いわゆるネカフェ難民について思うこと

○現代のルンペンプロレタリアート?・・・ネカフェ難民の方々の苦難


 プロレタリアートとは、ホワイトカラーエグゼンプションなどにより今で3こそ「労働者」という
意識が生まれてきているのかもしれませんが、元々は生産手段を持たず、生産手段を
有する階級=資本家によって、賃労働をする方々のことのようです。それにルンペン
プロレタリアートは「ルンペン」が「根無し草」を意味するように日雇い労働などで生活していて、
最下層の労働者階級のことを言うようです。


(蔑称の意味合いもあるようですが、ネカフェ難民の方を蔑視するわけではなく、単に日雇い
労働などで不安定な立場にある労働者という意味で使っています)


 そして最近になって「ネカフェ難民」と呼ばれる方々が言及されるようになってきました。
ネカフェ難民とは、「土地建物を所有賃貸しておらず、いわゆる住所不定のまま、
ネットカフェやマンガ喫茶で寝泊りをする日雇い労働を行う方たち」をいいます。
 「難民」という言葉が表すように、その方たちは決して望んで「ネカフェ難民」になったわけ
でなく、その多くは経済的問題、労働問題などに起因する方だと思います。


 具体的に言えば、失業などで収入がなくなった結果、ないし卒業後就職できなかった結果
家賃を払えず契約の解除をされてしまった方が多いと思いますが、それらの方々は、
「じゃあ生活保護を受ければいいじゃないか」と言われそうですが、生活保護を受けるための
壁は、人によっては低いかもしれませんが、多くの場合は敷居が高く、また、住所を失った後の
場合は、「住民」でないため、生活保護の支給対象から外れてしまいます。


○現代のドヤとしてのネットカフェとその不安定性


 それらネカフェ難民の方が利用しているネットカフェ、マンガ喫茶は、昔の日雇い労働者の
宿という意味では、「ドヤ」というべきものですが、衛生的には問題のないものの、
ドヤと異なって連泊して荷物を置く事ができず、まさに「根無し草」のようにさまよわねば
なりません。


 また、住所がないため、最悪銀行口座、郵便貯金口座も持てませんので、
「働いて貯金してアパートを借りればいい」という正論は、「そのような敷金礼金などのための
多額のお金を貯金できるほど収入がなくその日ぐらしですし、銀行口座も持てないなら
アパートも多くの場合は借りれません」というしかありません。。。


 繰り返しになりますが、これらの方々は何も望んで「ネカフェ難民」になったわけでは
ありません。ネットカフェという一見小奇麗な所に小奇麗だからといって問題ないというのは
ネカフェで連泊したことがない方のセリフだと思います。「住所」がなければ少なくとも
正社員にはなれません、派遣社員も難しいかもしれません、あるのはインターネット上で
斡旋される日雇い労働だけで、そこから抜け出す事は困難です。生活もままならないのに
まして結婚なんて不可能です。「貧困の再生産など起きない。彼らは子供さえ持てない
からいずれいなくなるだろう」という自民党の議員の言葉は非常に不条理なことですが、
現実にそうなりつつあるように思います。


追記・・・エコノミークラス症候群の恐れはないのか?


 これらの方は、先述のように健康保険証も持てずに狭いコンパートメントの席に
いくらリクライニングチェアとはいえ、長時間寝なければならないのを考えると、
健康面がまず第一に心配になります。このように長時間狭い空間で同じ姿勢を強いられると、
まず心配されるのが深部静脈血栓症、いわゆる「エコノミークラス症候群」です。


 エコノミークラス症候群とは、長時間、座席に同じ姿勢で座ったままでいることで、長時間の座位による
静脈血のうっ血停滞し、血栓ができてしまう病気です。また水分補給が不十分なときの
血液粘度の上昇などが要因の一つとしてありますので、ネカフェでは飲み物には事欠かない
とは思いますが、できるかぎり水分を補給して、時間を決めて3時間に15分は席を立って
歩いてみる事を、ネカフェ難民の方には強くお勧めします(汗)


※匿名掲示板です、ご意見頂ければ幸いです。


就職氷河期】労働問題について考える【非正規雇用
http://yy45.60.kg/test/read.cgi/utopian/1166444262/



○後記
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