絶対に許されない人権のダブルスタンダード


 最近ずっとエッセイを書かせていただいていませんでしたが、単に少し忙しかっただけですので、
ご心配をおかけして申し訳ありません。そしてエッセイを書いていない間に悲しむべき事が起きました。
それは「チベット虐殺」ないし「チベット暴動」です。


 戦前にはチベットは形だけでも主権国家であって、チベットが本格的に中国の支配下に置かれたのは
1950年代からのようですが、その「自治区」化について正統性があるのかどうか僕には分かりません。



 チベットで起きた今回の虐殺、人権蹂躙は、チベットの人権問題を扱っていらっしゃる方がご提供
されていらっしゃると思いますから、詳しい歴史的背景や中国vsチベットということについては
僕は申し上げられる能力はありません。


 ですので僕が言えることは、21世紀になって急速に発展している人口13億人の中国の持つ、
「最大の市場規模」もしくは「驚異的軍拡」など、経済的にも軍事的にもいわゆる「強国」に
中国がなりつつあるからといって、その「強国」がなした虐殺や非人道的行為、国際法違反など
「人権」について、「目をつぶる」というような「人権のダブルスタンダード化」は、
決して、どのようなことがあっても、許してはならないということです。


 今回のチベット虐殺に対し、各国では中国政府を非難する声が強く、北京オリンピック
ボイコット論(ポーランド大統領は事実開会式には出席しませんでしたが)、または
聖火リレーの妨害などがありました。僕は少なくとも聖火リレーには何の罪もなく、
むしろ世界平和のためには聖火を絶やしてはならないと思いますが、
今回、ショックだったのは、左派政党やその他人権保護団体などの
市民団体が、すぐには反応しなかったことです。これは明確な確認できる情報が入ってくるのが
入ってくるのが遅くなったからだと思いますが・・・。


 しかし日本共産党は4月13日号の日曜版しんぶん赤旗で「チベット問題 対話による平和的解決を
志位委員長が胡錦濤国家主席に書簡」とようやく問題視しはじめました。
ただ、その反応が少し遅すぎて、そのような「人権のダブルスタンダード」を見た国民が、
人権保護団体や左翼政党に失望する事があるかと思います。何よりも「人権のダブルスタンダード」を
受け入れかねない、ということこそ、なによりも第一の問題であり、このようなダブルスタンダード化は、
「人間の平等」と生来与えられているべき「基本的人権」という、第二次世界大戦を経て
世界がたいへんな犠牲を払って獲得してきた最も貴重な人類の財産を、
無にしてしまう暴挙である、と改めて危惧します。。。



○後記
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