キンケーとサークルK(おまけ付き改訂版ver1.02・笑)

 さて、久しぶりの日記ですが、日記のタイトルは
毎度のごとくひねくれてます(笑)


 むかーしむかーし、あるところに経済学があったそうな、
西は近代経済学、東はマルクス経済学といったそうな。
日本の経済学部には、「近経」と「マル経」と二つ学派があって、
それぞれ経済学部生はどちらを学ぶかで、二分されていたそうな。
それがソ連東欧の崩壊で、今やマル経は廃れて、マル経が専門の
研究者は、「社会経済学」とか「経済学史」とか名前をかえて
講義を行っているか、レギュラシオン理論とか数理マルクス経済学
とか、新しいマルクス経済学として研究をひっそりと行って
いるそうな。


 ・・・と、いうことで、キンケーとサークルKマル経・笑)の
面白い動画があったので載せさせて頂きました。マルクス経済学の
方の動画は、どちらかというと歴史・思想史みたいになっていて、
あまり学問的ではないですが、近代経済学の方はちゃんと経済学史に
なっていておすすめですw


(動画の「近代経済学」の中の歌詞にある「フィッシャーカーブ」は
正しくは「フィリップス曲線」です。あと、動画の「マルクス経済学」
の中の、インターナショナリズムマルクス主義が、スターリンによる
一国社会主義論による歪曲によって、戦後、東側各国でナショナリズム
と結びついた、という経緯がさらっとしか書かれていなかったので、
補足しておきます)


(あと、動画「近代経済学」の中の「in the long run」ですが、
これは、大恐慌に対して、古典派経済学者が「長期的に見れば
市場による均衡でやがて解決するので、政府は介入するべきでない」
という立場を批判し、


「In the long run we are all dead. Economists set themselves
too easy, too useless a task if in tempestuous seasons
they can only tell us that when the storm is long past
the ocean is flat again.」、


「『長期的に見れば』、われわれはみな死んでしまう。 嵐の最中に
あって、経済学者にいえることが、ただ、嵐が遠く過ぎ去れば波は
また静まるであろう、ということだけならば、彼らの仕事は他愛なく
無用である」というケインズの著作の中での言葉が元になっています)


(補足で動画「マルクス経済学」で「南米なのに社会主義どうするよ、
クーデターでいいのです、CIA」という歌詞がありますが、
これは1970年にチリ共和国で非暴力・議会制民主主義で生まれた
サルバドール・アジェンデ大統領政権を、CIAがピノチェト将軍ら
軍部を支援してクーデターを起こさせ、アジェンダ大統領を殺害、
ピノチェト軍事政権でその他市民が1〜10万人が虐殺され、
数十万人が逮捕、拷問を受けた事件のことです。
参考;http://eorganic.web.fc2.com/chiriku-deta-.html
http://www10.plala.or.jp/shosuzki/chronology/chile/chile3.htm


【注意です】
 コメントは非表示にしてご覧頂いた方がいいかもです、
困ったさんな荒らしかもなコメントをされる方がいらっしゃいますようですし・・・。


 ・・・久しぶりに書いた日記がこれって・・・orz


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 上の組曲マルクス経済学」は、マルクス経済学というか、思想史という感じですが、
同じ作者さんが作られたもので、マルクス経済学というか、マルクス主義に関しての
こんな動画があります、こちらの方が学問的かもです。


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※おまけの動画です(笑)今回の金融危機がかなり分かりやすく
描かれています。


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・アップティックルールについては以下のような感じです。1929年のウォール街の崩壊を
受けて作られた規制が、再び復活するとは、皮肉というか、今回の危機が恐慌である事を
表しているようです。


<米上院議員空売り規制「アップティックルール」再導入へ法案提出>


 [ワシントン 16日 ロイター] 米上院のカフマン議員(民主党)と
アイザクソン議員(共和党)は16日、直近の約定価格を下回る水準での空売りを禁じる
「アップティックルール」の再導入に向け法案を提出した。カフマン議員がロイターの
インタビューで明らかにした。


 法案は、米証券取引委員会(SEC)に対し、「アップティックルール」やその他の
空売り規制を60日以内に導入することを求める内容。


 SECは最近、空売り問題について来月会合を開く可能性がある、としていた。ただ
「アップティックルール」再導入には、一般の意見を募る期間が設けられるため、
実際の導入には数カ月かかる可能性がある。


 カフマン議員は「再導入に向けたコンセンサスがある。重要なことは、これを実行する
ようSECにメッセージを送ることだ」と述べた。


 「アップティックルール」の再導入問題をめぐっては、上院・下院の主要議員の間で
一定の支持がある。下院金融委員会のフランク委員長は、SECが近く再導入すると
信じていると発言。また、上院銀行住宅都市委員会のドッド委員長も、そうした動きへの
支持を表明している。


 「アップティックルール」は当初、1929年の株価暴落を受けて導入された規制だが、
SECは2007年にこのルールの廃止を決めた。


 法案によると、直近の約定価格を下回る水準での空売りが禁止されるほか、
空売り取引より実注文の売り取引のほうが優先的に執行される。


 空売りの現在の清算期間は13日だが、これを3日以内に短縮する。


 また、法案によると、金融機関の株式を空売りするには、直近の約定価格を
少なくとも0.05ドル上回っている場合に限って認められる。


http://jp.reuters.com/article/financialCrisis/idJPJAPAN-37014720090317

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